STORIES:OKUROJI

【Photographer's OKUROJI】#1
ジェーエス・レネップ ~hanare~でドイツ料理とビールを「ちょっとずつ色々」

【Photographer's OKUROJI】#1<br/>ジェーエス・レネップ ~hanare~でドイツ料理とビールを「ちょっとずつ色々」<br>
ストーリー

2020.10.07

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写真家の在本彌生さんがOKUROJIを訪れ、撮影。彼女のフィルターを通して見た、OKUROJIの姿を写真とエッセイで綴ります。今回は『ジェーエス・レネップ ~hanare~』にフォーカス。

ドイツ料理とビールを「ちょっとずつ色々」

新橋銀座界隈でドイツビールを飲むならここでしょ、というくらい、「ドイツ居酒屋 JSレネップ」は、日比谷界隈で貫禄と風格を漂わせる老舗だ。気さくな店構えと雰囲気に誘われて、私も学生の頃から、時には友だちと、時には家族と、度々立ち寄った店だ。カウンターでサクッと一杯、喉を潤すのもよし、がっつり肉料理をビールと一緒に楽しむもよし。恋人たちがシャンテで映画を観た帰り「あのシーンが好きだったな」とか「あれはどういうことが言いたかったのかな」とか語らいつつ、ジョッキの泡を舐めたり眺めたり、そんな場面が目に浮かぶ、非常に格好よく年を重ねた銘店だ。

 この度、そのJSレネップがOKUROJIに新店舗として「hanare」を出店した。OKUROJIの真っ白くてちょっとすましたガード下にある明るくて洒落た店「hanare」。本家との距離は徒歩2分、とはいえ全く違ったモダンな雰囲気の中、もっと「気軽」にドイツ料理とビールを楽しめるお店が登場した。良い意味で「気軽」に入りやすい店構え。何が「hanare」で「気軽」かといえば、ビールも料理も、本家より小さなポーションで楽しめること。すなわち、ここは「ちょっとずつ色々」を許容する寛大さのある店なのだ。それってとても嬉しいこと、私のような欲張り食いしん坊が大好きなスタイルだ。滋養に満ちたドイツパンのラインナップも10種類以上と大変豊富で嬉しい限り。ビアグラスは非常に喜ばしいサイズ。大きなジョッキのビールをちびちび飲んでいるうちに温度が上がって気も抜ける…そんなのは勿体無い話で、ベストコンディションで飲みきれるサイズ(こちらでは一杯200ml)が個人的には好きだ。料理も小さめのココット皿で自慢の煮込み料理が供され、これまたちょっとずつ色々向きなサイズ感、どれを選ぶかうんと迷ってしまうけど、まあ、そういうのって結構幸せなものだ。「hanare」の店長、新田見さんはキッチンでの経験が豊富なので、料理のこと、飲み物のこと、色々と相談に乗ってくれる。肉料理だけでなく、これまた美味しい魚や野菜のメニューを用意しているのも世界標準だな。

Profile

在本彌生(ありもと・やよい)

東京生まれ。外資系航空会社で乗務員として勤務、乗客の勧めで写真と出会う。
以降、時間と場所を問わず驚きと発見のビジョンを表現出来る写真の世界に夢中になる。
美しく奇妙、クールで暖かい魅力的な被写体を求め、世界を飛び回り続けている。
2006年5月よりフリーランスフォトグラファーとして活動を開始。
雑誌多数、カタログ、CDジャケット、TVCM、広告、展覧会にて活動中。

http://yayoiarimoto.jp/photo/fashion/

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