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【大人のみだしなみ講座】#1 後編
VANのスウィングトップジャケットで大人への第一歩

【大人のみだしなみ講座】#1 後編  <br/>VANのスウィングトップジャケットで大人への第一歩<br>
スタイル

2020.08.24

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大人のみだしなみってなんだろう? 画家であり、小説家でもある23歳のKaito FukuiさんがOKUROJIのお店を訪れ、人生の先輩たちにみだしなみのアドバイスをもらいながら、”大人”について考えていく連載です。第一回は、VANの山口明宏さんにアイビーファッションの魅力についてお聞きしました。(前編はこちら

※今回の取材は、OKUROJI店オープン前のため蔵前店にお邪魔しました。

 

Photo: Saori Tao  Text & Illust: Kaito Fukui

スウィングトップの後ろには、大きくVANのロゴが刺繍されている。元々は、背中にプリーツを入れて作らなくてはならない物を工場が間違えて裁断してしまって、当時の企画部が苦肉の策としてプリントをいれたのがこのモデルのはじまりらしい。それに加えて、特殊な加工を何度も何度も施して10年加工というまるで10年着倒したような雰囲気に仕上げている。

今までボクは、新品のお洋服ばかり。なぜか、見栄を張って、新品。格好つけて、古着を着たりもしたけれどボクにはなんかちょっと違った。今となっては、新品のピカピカは何か恥ずかしい。けど、ずっとボロボロでいるにはTPOを考えなくてはならない。やっぱり、VAN。脇に紙袋を抱えてVANを示すのもいいけれど、男は背中で語る。おじいちゃんがそう言っていた。

それならボクは、背中でVANを示したいと思う。昔はぶかぶかのスイングトップを着て、妙に子供っぽくなっていたけれど、山口さんにサイズを選んで頂いて着させてもらった。

どうだろう…。自分のサイズをしっかり選べば、山口さんのようにダンディな大人へ一歩近づけた気がする。なんだか着たら、安心するのは、小さい頃から見ていたかっこいい人達がこんなスイングトップトップを着ていたからかもしれない。かっこいい大人は、いつでも身軽でリュックなんか背負ってない。いつでも、スマートだけどふとした時に、携帯や、ハンカチ、小説や、時には新聞なんかを広げている。一体、どこに隠しているのかいつも、不思議だった。でも、それはジャケットを着た時すぐに分かった。ジャケットの、内側左右には大きな「マガジンポケット」と呼ばれるポケットが付いていた。

「こ、こんなに大きいの!?」思わず声が出てしまった。それは、こんなにポケットが大きいのに外から見たら、綺麗なシルエットで全く気づかなかったから。

これが、かっこいいスマートの秘密か。早く、使いたくて使いたくてそれに、なんだか嬉しくてつい、ニヤけてしまったよ。嬉しい気持ちと、ちょっと照れちゃう初めてのVAN。背中の大きな大人への第一歩。今度はOKUROJIの新店舗に出かけたい。

OKUROJIの新店舗では、煉瓦造りをモチーフにしたワッペンがあしらわれた限定アイテムも発売予定。こちらも見逃せない。

VAN SHOPの店舗詳細はこちら

Profile

Kaito Fukui 

画家、小説家。1997年東京都出身。サーフィン中心の生活から都心生活に移り3年。離れて再認識した、海、サーフィン。ディアル生活を考える日々。anna magazine のweb メディア“container“にて「えもーしょん」連載中

Instagram : @kaito_fukui  @vacanceshop

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